-注意!!- ここに書かれている内容は、 私の場合についてあくまで「参考」として書いているだけであり、 他の車体で同じように申請が通過するとは限りませんし、 通過しなくても当方は責任を持ちません。 また、各都道府県の軽自動車検査協会、 検査官によって判断に違いが出る場合があります。 判断基準など専門的な事を私に問い合わせされてもお答え出来ません。 詳しくは各管轄の軽自動車検査協会にお問い合わせください。 |
ことの発端は、Tに乗り換えて初めての車検を済ました直後、 第3回VVC全国オフも迫った10月初め。 ・・・フロントから異音が発生し始めた。 -症状- ・モーター音のような音。(ウィーンて感じ) ・止まっているとき聞こえない。 ・変速に合わせて音が変化。 以上のことからCVTからの異音であると想像できた。 (結局プーリー自体からではなく、エンジン側プーリーの「周り」が発生源だったらしい) こんな状態で長距離走るのが怖かったので、TでのVVC参加は回避(?)した。 ディーラーに持ち込むも恐らくミッションだろうがを開けてみないと・・・との回答。 電磁クラッチもへたってきてる(シフトレバーが少々固いし、半クラッチが下手なときがある)ようだし、 それも考慮に入れて見積もりを取るが、やはり金額がかなりかかってしまう。 とりあえず、金額的にディーラーにお願いするのは(購入価格の50%越えだし(笑)さすがに)やめておき、 リビルド品を探すことにした。 しかし、ここである考えが頭に浮かぶ。 リビルド品と言ってもCVTはCVTだし、そもそもモノが古いので、 同じ症状に陥らないとも限らない。普通のATならまだしもね。 しかも電磁クラッチもいつ逝ってもいい状態。 「・・・ならいっそのことMT化・・・」 天使か?悪魔か?頭の中で誰かがつぶやいた。 いや、相談したみんながそう言った。(笑) MT化決定!! しかし、同時にこんな話も出てきた。 「ミッションの載せ替えは構造変更になる」 つまり、そのままでは厳密に言うと不正改造車となるらしい。 そのままでも元々のミッションをわざわざ追求される場面や確認する手段もほとんどないので、 構わないという意見もあったが、まさやんランドで大勢に公にしているクルマゆえ、 グレーなままにしておくのもどうかと思ったので、 ここはやはりちゃんと公認を取っておくことにした。 載せ替え作業はもちろん業者にお願いした。 ミッション載せ替えについても快く引き受けていただいたし安心できた。 幸い時間はかかったがMTも見つかったし、後は公認を取るだけとなった。 実際の作業は業者に任せたし、立ち会ったわけでもないので、 ここではその内容は省略する。 直接質問されてもお答えできません。 ---以下、公認までの手順を紹介する。 ・軽自動車検査協会に問い合わせ、必要な書類と記入箇所用意する資料、手続きを聞く はじめはドキドキもんだったが、結構親切に対応してくれた。サンクス担当の方。 その方曰く、まさやんT、つまりKY3型は同型式の車にMT車(T-topのMTのこと)が存在し、 そのミッション型式への載せ替えであれば「記載変更」のみで構わないとの判断で、 いわゆる改造車検(検査)は必要ないだろうとのこと。 はっきり言って助かった。何せつい先日に車検を受けたばかりだったから。 ・陸運局の敷地内にある売店で「改造自動車等届出書 第1号様式、第2号様式」を購入 まずは指示通りに届出書の表紙となるべき1号様式とその詳細を書く2号様式を買いに行く。 なんと2号様式はただのコピー・・・。これで250円は無いんじゃない? ・届出書記入、添付資料作成、検査協会へ提出 1号様式は表紙なので書くことは決まっている。 軽自動車検査協会○○支所長と名前、住所、連絡先、車名、種別、用途、車両数、使用地域を記入し、 裏表紙を見て、改造箇所と添付すべき資料を確認し、「改造内容」の欄の該当するところに○をする。 今回の場合はミッションなので「動力伝達装置」。 2号様式は「諸元の比較表」と「改造の目的」、各箇所の「改造内容」を書く。 「諸元の比較表」はサービスマニュアルから各項目を埋めていけばよい。 改造車側の欄にはMT車の数値を埋めておいた。 「改造の目的」欄。走り屋さんの改造の場合、「走行性能向上のため」が決まり文句になっているらしいが、 かなりニュアンスが違うので自分なりに考えた。 「トランスミッションの故障により交換。年式が古く部品の調達が困難なため。」 だって、事実だし。(笑) 改造内容は今回ミッションなので「動力伝達装置」の欄に、 「オートマチックトランスミッション(TB40型)から 同型式車両(KY3)のマニュアルトランスミッション(TM57型)への 載せ替えと、それに伴う操作部品の載せ替え。」と書いた。 申請しない箇所の欄は斜線で消しておく。 添付資料は、厳密には決まっていないらしい。要はこの書類を見た職員を納得させられればよいようだ。 何度も提出し直すのもイヤなので、思いつく物は出来るだけ提出した。 ミッション外観(車両下から撮った)、シフト周り、ペダル周りをデジカメで撮り印刷。 サービスマニュアルから、同じKY3にMT車が存在するのを証明するために、 KY3型のMT車とECVT車の諸元表をコピー。 同じくサービスマニュアルからMT(TM57型)、ECVT(TB40型)それぞれの構成図、諸元表をコピー。 これらをまとめて検査協会へ提出した。 「1週間ぐらいで結果の連絡をします。」 ・検査協会から結果の電話がかかる 5日後、電話がかかり、 「書類OK出ました。クルマを持ち込んでください。現車確認しますので。」とのこと。 ・現車確認、そして・・・ 連絡の後、仕上がっていたTを検査協会へ持ち込む。 一人の担当の方と「一般の駐車場」で現車確認。 検査ラインに並んだり、実際に走行させたりは全くなかった。エンジンすらかけなかった。(笑) そこに車があるって事はここまで問題なく走ってきたという認識なのだろうか? 車台番号の確認。シフトレバー確認。「ハイ、5速ね。」 「申請箇所は以上ですね?」「はい」 ・・・終了。所要時間3分。 拍子抜けしてるところへ、 「変更申請第1号様式」という用紙をこれまた敷地内にある売店で購入(40円)してくるよう指示される。 窓口へ戻って担当の方へ車検証と一緒に渡す。「しばらくお待ちください。」 待つこと数分。呼び出され新しい車検証を受け取る。 「はい、お疲れ様でした。」 ・車検証の記載変更 これで手続き終了。 車検証は型式が"E-KY3改"となり、型式指定番号と類別区分番号が消され、 備考欄に記載変更があったこととその内容が記入された。 ・晴れて公認改造車となる ・・・って改造したと言うより「補修」したんですけど・・・。 作業をしていただいたショップの方のご尽力もあって、 全く違和感のない仕上がりで、初代と変わらない運転感覚で(当たり前か)、 ちょっぴり懐かしくなりました。 でも戻ってきた車でRギアに入れたときに音が鳴ったのはご愛敬ということで。(笑) NAなので非力感は拭えませんが、運転することの楽しさはRX-Rにも負けない、 と言ったら大袈裟ですが、これからもコイツと楽しく付き合っていけそうです。 作業をしてくださったショップの方、いろいろと相談に乗ってくれた仲間たち。 感謝感謝です。 それにしても、正直そんなに早くCVTが逝っちゃうとは思わなかった。 走行6万キロ弱。購入後1万キロ。 前オーナーがどういう乗り方をしていたか知る由もないが、自分の運転も原因だろうか・・・? でも結局、走行よりも経年劣化が直接の原因のような気がする。 今や各メーカーが採用するCVTの黎明期を築いたスバルECVT。 短くともその性能、特徴は十分に体験、体感できた。ありがとうTB40型ECVT! (追伸) クルマの型式が変わるってことは、任意保険も変更になるんだったと後になって気づく。 調べた範囲では特に改が入ったからといって保険料が上がるといったことはないようです。 ただ、車両保険が付帯できなかったり、インターネットで手続きできないので、 インターネット割引とかいったものは使えなくなり、実質高くなってしまうということがあります。 |